広瀬すず 繊細 anone DVD Blu-ray
としては、希少価値の作品になるんだろうなあ。
これまでのかわいらしさと元気印を前面に出し続けたヒロインから、一転して物心つくかつかないかの頃からの悲しいいきさつあっての、その日暮らしで精一杯の影の濃いヒロインとして、際立っていただけに...。
そう、あの日本テレビ水曜ドラマで放送の『mother』と『woman』に続く、同局・同枠での坂元裕二オリジナル脚本として放送前より注目の高まった、さる1月中旬より放送の『anone』が...。
この度演じたヒロイン・辻沢ハリカとは、幼少より児童養護施設に入れられたのみならず、長の真砂子(倍賞美津子)から"ハズレ"と呼ばれるほどの悲しい重圧から逃亡し、特殊清掃などの日雇いアルバイトをしながらのネットカフェで寝泊まりする日々にあって...。
やがて、運命の悪戯なのか、自宅一階の廃業した印刷工場の床下から大量の1万円札の束を見つけた亜乃音(田中裕子)との出逢いにはじまり、廃業したカレーショップ「東印度会社」の元店主で余命いくばくもない舵(阿部サダヲ)や、ゆきずりで舵と意気投合したるい子(小林聡美)も加わっての、奇妙な共同生活が...。
互いの素姓を深く知らないながらも、意外にも平穏な日々の流れって、言葉にしなくても、それぞれが悲しい思いや痛みを感じとれる生き方をしてきた人たちだから、成り立つのかなあ。
そんな想いを打ち破るかのような、中世古理市(瑛太)の出現と通貨偽造の勧め...。
法に触れることと解かっていながらも、引きずられるかのように従ったのは、たとえ"偽物"であっても、ともに心を一つにできるつながりを欲しがっている人たちが、意外にも多いことの暗示なのかなあ。
"孤独"とは、現代そして近未来においても、避けられない問題なだけに...。
以上の問題提議の警鐘となる異色作品として、この年6月中旬に20歳を迎える女優・広瀬すずの"前祝い(?)"となる作品として、忘れられない予感が...。
何よりも、広瀬すず自身、共演した先輩俳優の演技力を真近で目にすることとなった約4ヶ月間、大きな収穫となっただけに...。
8月下旬より発売DVD/Blu-ray、待ちきれないや。
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