黒木華 連続ドラマ 初主演 重版出来!
とうとうここまで来たか。
脇役ながらも、時に静かに時に強く主役に肉迫するかのような役どころの印象の強かっただけに、主役到来の日はいつかと待ち望んでいただけに、この度の報せは、嬉しかった。
そう、この年4月より放送のTBS火曜ドラマ『重版出来!』にて、いよいよ念願の連続テレビドラマ初主演を務めるということ。
原作は、日本経済新聞が選ぶ「仕事マンガランキング」で2014(平成28)年の第1位を獲得した人気作である、『月刊! スピリッツ』(小学館)で連載中の松田奈緒子の同名コミック。
黒木華演じる主人公・コミック雑誌編集部の新米記者・黒沢心が、以前柔道一筋で五輪代表候補ながらもケガで選手生命を絶たれた失意から、人間力と勝負強さと前向きさからの再起を原動力に、冊子の売れない厳しい状況の中、「私も重版出来(じゅうはんしゅったい)させたい!」という思いを胸に突進。
編集部員や漫画家だけでなく、営業担当や書店スタッフたちをも巻き込み、ライバル雑誌に打ち勝とうと奮闘する姿を描く群像劇へ。
この黒沢心の姿から、あの2013(平成25)年4月中旬より公開の石井裕也監督・三浦しをん原作の映画『舟を編む』で演じた、玄武書房辞書編集部員・岸辺みどりを思い出してしまった。
女性ファッション誌から配属されてきた、入社3年目の女性編集者で、当初こそ馬締光也(松田龍平)の独特のキャラクターに圧倒されるものの、関わってゆく過程で次第に辞書作りへの情熱を持ち始めるようになる役どころだった。
演技力は評価され、キネマ旬報ベストテンや日本アカデミー賞など、日本の主要映画賞で計6つの新人賞を受賞することになったものの、失礼ながら、松田龍平とダブル主演である、馬締が暮らす下宿「早雲荘」の大家の孫娘・林香具矢を演じた宮﨑あおいに、いくらか押されがちだったような印象だったかな?
あれから3年後、『舟を編む』以上に、本格的に編集者としての役どころが、より重視されてゆくことになるんだろうなあ。
なお、ほかの出演者には、個性的かつ豪華俳優陣が...。
心を指導する先輩社員・五百旗頭敬にオダギリジョー。 コミック営業部担当の小泉純に坂口健太郎。 編集長・和田靖樹に松重豊。 編集部員に安田顕と荒川良々。 心が勤める出版社の清掃員(?)・久慈勝に高田純次。 さまざまな事情を抱える漫画家たちに小日向文世、滝藤賢一、要潤、永山絢斗。 漫画家のアシスタントにムロツヨシなど...。
「重版出来」とは、初版と同じ版を使い、同じ判型、装丁にて刷り直すこと。 つまり、このドラマでは売れた漫画ということ。
それが実現するまでの道のりを丁寧に魅せてくれるドラマ、これが初めてかもしれないや。
じっくりと見届けようっと。
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