さくらんぼ 佐藤錦 時期
を、振り返ってみれば、いろいろあるもの。
さくらんぼの栽培ともなれば、気象条件の難しさなどを含めて、手間が驚くほどかかってしまうもので...。
山形県では、気候的に本来は4月から5月上旬の遅霜が軽く、6月から7月上旬が比較的湿気と雨の少ないゆえ望ましいとされていているために、全国で数少ない適作地。
ただ、いかに昔ながらの露地栽培であれ、収穫前の降雨ゆえの果実の水分吸収と裂果を防ぐために、樹または園地全体に雨避けの屋根をかける雨避けテント栽培によるもの。
かねてからの栽培の歴史の古い果樹で、巨木化しやすい桜桃(おうとう)を放置して育てると、5,6年にて7mから10mまでの高さになるという。
花が咲き実をつき始めるのは、4年目。 その年の2月から3月頃には、高品質な果実を安定して生産するために、余分な芽の摘み取りと剪定。
4月上旬頃からは余分な蕾を落とす摘芽。 大粒で甘味のあるさくらんぼとして生育させるために、晩霜(おそじも)被害を防ぐためにも、夜通し火を焚き暖をとる作業を下旬まで。
4月下旬から5月上旬にかけての春の暖かい日の光に誘われて、さくらんぼ開花。 自然の風、マメコバチとミツバチなどの訪花昆虫による受粉と、ダチョウの毛で作られた毛ばたきによる人工授粉。
5月中旬から下旬にかけて、満開から2週間過ぎたあたりから幼果とよばれる実のつき始め。小さい実が大きくならずに落ちる反面、残った強い実が立派な赤いさくらんぼに。
そして、果実一つに配分される養分の減少と品質の低下を防ぐために、余分な果実を摘み取り花そう内の果実を2,3個にする摘果も...。
5月下旬から6月上旬にかけては、実を赤く色づかせて肥大させるために、日陰をつくる余分な葉を摘み取る葉摘、樹の下の銀色の反射シートの設置。
ほどなく、6月中旬からの収穫、7月上旬からの出荷へ...。
以上の通り、すべては日本一の生産地とされる山形県東根市で、ナポレオンと黄球との掛け合わせで作られた交雑種、"赤いルビー"の異名を持ち、現在も多く栽培されている品種"佐藤錦(さとうにしき)"の出荷を振り返ってのこと。
生産者による朝採りののち、1箱いっぱいに入れた新鮮冷蔵便での直送。 すなわち、収穫日の翌日に全国に向けての配送による安心保障は、心から嬉しいもので...。
前年の今頃かなあ、隣近所へのおすそ分け用に購入したのは、正解だったか...。
【山形県産 露地栽培さくらんぼ「佐藤錦」 秀品 M 1箱 1.0kg(500gX2パック)】
【山形県産 露地栽培さくらんぼ「佐藤錦」 秀品 M 1箱 700g(350gX2パック)】
ホント美味しかったなあ。
前年の今頃のこともあるし、露地栽培で梅雨特有の長雨をうまく凌いでの収穫となれば、予約は早いうちがいいや。
それさえ早くすませれば、あとは美味しいさくらんぼの届くのを待つだけに...。
この年も楽しみだ。
隣近所の人たちを招いてのおすそ分けが...。
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