大泉洋 まれ 大泉エッセイ
まさに、"まれ"な存在感...。
バラエティー番組でよく観られる"イジられキャラ"の反面、映画やドラマにおいて必ず存在する、ひとクセもふたクセもあって味のある名脇役、という印象としては...。
そして、エッセイを執筆する、ということにおいても...。
生い立ちからさかのぼってみれば、1973(昭和48)年4月3日生まれの北海道江別市出身。
はじまりは、1994(平成6)年から...。
2浪して入学した北海学園大学の演劇研究会に所属し、意気投合した親友5人でTEAM NACSを結成して...。
芸能活動の開始は、1995(平成7)年10月、北海道を拠点に活動する芸能事務所・CREATIVE OFFICE CUE所属の劇団主宰者・鈴井貴之の斡旋で、HTB北海道テレビ放送の深夜番組『モザイクな夜V3』の出演。
特に、道内でのタレント活動が活発化したのは、1996(平成8)年10月9日水曜日より。 同局の深夜番組『水曜どうでしょう』に出演してから。
しかも、深夜枠での放送ながら、最高視聴率18.6%を記録し、北海道の枠を超えて全国的な人気に。
それは、前身の『モザイクな夜V3』の企画の一つだった無謀な旅のみに一本化した企画番組で、"低予算""低姿勢""低カロリー"の「3低」がモットー。
業界関係者はもちろんのこと、著名人や芸能人にもファンが多く、つのだ☆ひろ、吉川晃司などが、ファンとしてコメントを寄せたことも。
レギュラー放送終了は、2002(平成14)年9月25日水曜日。以後は不定期に新作を放送。
一方で、全国の地方局を中心にレギュラー放送の再放送がされて、ローカル番組ながらも、番組DVDは発売ごとに売上ランキング上位に。
後年になるにつれ、これが一番大きく影響したのかなあ。
いわゆる総合俳優としての印象の強くなったのは、2005(平成7)年にフジテレビのドラマ『救急病棟24時』の出演からで...。
そして、2007(平成19)年1月から放送の日本テレビのドラマ『ハケンの品格』で、主役の派遣社員・大前春子(篠原涼子)に振り回される準主役の上司・東海林武を軽妙に演じて全国区に。
特に、北海道では、関東地区や関西地区よりも高い、平均25%超の高視聴率。
2013(平成25)年4月19日金曜日には、初のエッセイ集『大泉エッセイ~僕が綴った16年』(メディアファクトリー)を発売。
大泉自身、幼少から大好きだった漫画『タッチ』を手掛けたあだち充が表紙の装画を担当して、そこには1997(平成9)年当時の若き日の姿が...。
肝心のエッセイ集の内容は、笑いと涙であふれていて、大学時代やTEAM NACSにまつわるこぼれ話をはじめ、『水曜どうでしょう』にまつわる裏話や当時のエッセイ原稿、そして家族のことも。
そして、幻のエッセイ原稿も...。
大泉洋本人による、大泉洋の素顔の16年間は、1997(平成9)年から2013(平成25)年まで、見事に凝縮されていた。
それから1年5ヶ月近くの時が流れて...。
2015(平成27)年3月30日月曜日から放送開始となるNHK朝ドラ『まれ』が、なぜか待ち遠しいくなってしまい.....。
それは、前年2014(平成26)年9月8日月曜日、NHKでのおもな出演者の発表でのことだった。
何と、土屋太鳳演じるヒロイン・津村希(まれ)の父・徹を演じることに...。
もちろんNHK朝ドラ初出演で、本当に嬉しいや。
物語の始まりは、ヒロイン一家が夜逃げ同然に能登へ移り住むところから。夢ばかり語る父に何度も裏切られたことで夢嫌いになった希は、一家を支える母を助けるために一度は堅実な地方公務員の道を選ぶものの、かねてからの本来の夢は、菓子職人(パティシエ)になること。
やがて公務員を辞して、パティシエ世界一を目指し都会すなわち横浜市にやってきた希は、カリスマシェフの下での厳しい修業に挑む成長物語へ...。
その張本人である夢追い人の父・徹が、大泉洋とは...。
またまたハマリ役が、一つ増えることになるのか...。
生真面目で困った人は放っておけない大人に成長したヒロイン・希を、ある意味翻弄することになる父・徹。
どれくらいの頻度で関わってくれることになるのか...。
もちろん、大泉洋はNHK朝ドラ初出演。
本人曰く、NHK朝ドラに出るのが夢で、ヒロインの相手役と思いきや、父親役と聞いて驚きだったとか。
ただ、私生活で娘がまだ3歳のため、父親役は不安なようで...。
もう一つ気になるのは、徹の職業。
夢追い人ということは、あの2007(平成19)年10月より放送のNHK朝ドラ『ちりとてちん』で、京本政樹が演じたヒロイン・喜代美(貫地谷しほり)の叔父で山師の小次郎のような出で立ちと性格?
それでも、希のパティシエになる夢に、陰ながら関わってくるかのような予感が...。
パティシエと耳にして、ふと思い出した。
ヒロインの成長物語からは、いくらか離れるものの、2012(平成24)年1月下旬に北海道先行公開されて間もなく全国公開となった映画『しあわせのパン』を。
東京から北海道の洞爺湖の畔に移り住み、小さなオーベルジュ式のパンカフェ「マーニ」を営む夫婦と、そこに訪れる客たちとのふれあいを描いた物語。
夫の水縞尚(大泉洋)が焼くパンと、妻のりえ(原田知世)が入れるおいしいコーヒーが自慢の店で、店名は、りえがお気に入りの絵本『月とマーニ』にちなんだもので...。
いずれにせよ強く実感するのは、『しあわせのパン』の尚であれ、『まれ』の徹であれ、仮に"狂言回し"のようであったとしても、心温まる日々の暮らしに憧れていることには、変わらないはず。
大泉洋の熱演に期待!!!
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