波瑠 かわいい あさが来た
物語の始まりが、江戸時代・嘉永年間(西暦1848 - 1854年)から、しかもNHK朝ドラ初。
一瞬、NHK大河ドラマが平日朝8時に移行したのかと思ってしまったけど、旧き良きNHK朝ドラの作風は色あせてないんだろうなあ。
それは、2015(平成27)年9月28日月曜日より放送される、第93作目のNHK朝ドラ『あさが来た』。
大阪を拠点に活動した女性起業家・広岡浅子がモデルのヒロイン・白岡あさが、当時まだ表舞台に出ることがなかった時代ながらも、企業経営者として、銀行や生命保険会社、さらには女子大学を日本で初めてつくることを通しての、女性起業家の先駆者としての物語。
「"あさ(朝)が来る"と新しい世界が始まる、そんな社会を明るくするようなドラマにしたい」という想いの込められている『あさが来た』では、大森美香脚本の下、激動の時代を生き抜いた夫婦愛を描くために、実話の人物・企業・団体名などを改名して大幅に脚色し、フィクションとしての制作。
ヒロイン・白岡あさに抜擢されたのは、波瑠。
佐野元彦プロデューサー曰く、「二次審査で相撲を取る演技をしてもらい、その姿がかわいかった。おてんばだけど品があるヒロイン像をうまく表現してくれた」、「一つ一つ(言動に)品がありました。 あとは16歳から60歳過ぎまでやってもらうのですが、自然体にやってくれそう。 1人でやり通せると思ったからです」、との起用理由。
波瑠曰く「行動力があって力強い女性だと思う。 女性ならではの柔かさ、しなやかさも表現しながら演じたい」との強い意気込み。
脚色はあれ、2月17日火曜日発売の『新装改訂版 小説土佐堀川 -女性実業家・広岡浅子の生涯-』(古川智映子/潮出版社)で描かれるまま突き進んでいくんだろうなあ。
そして、波瑠と言えば、2009(平成21)年8月29日土曜日より公開の、西原理恵子漫画作品の映画『女の子ものがたり』の撮影時のこと。 当時は女優という自覚も演技力もまだまだで、「全然できなかったんです、お芝居が。 自分のレベルが低すぎて、監督から求められていることに応えられない。 今までこのレベルで許されていただけなんだ、と悟りました」と述懐するまでに。
実際観たところ、まさに女の子版『スタンド゛・バイ・ミー』のような成長を素でいくかのようだったなあ。
これが大きく作用したからか、「パッと出て一瞬だけ騒がれるよりも、目立たないけどずっと映画界にいるような存在がいい」など、一貫して女優を長く続けたい、との想い。
いずれにせよ、エネルギッシュでパワーのあるヒロイン、待ち遠しくなってきた。
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