佐藤健 宮﨑あおい 映画 世界から猫が消えたなら
「2015年本屋大賞」のノミネート作品の発表にて、かつて2005(平成17)年公開の映画『電車男』、2011(平成23)年公開の映画『モテキ』などを手がけた、あの映画プロデューサーとしても知られる川村元気執筆の『億男』が改めて注目されることとなって...。
ほかの作品も気になることになって、何気に思いをめぐらせたところ、その一つとして『世界から猫が消えたなら』が...。
先月、読み終えて...。
この摩訶不思議な世界観は、映画でないと表現できないものなのか?
もちろん良い意味としてであることを、願うまでだけど...。
そもそものはじまりは、スマートフォン向け無料通話・チャットアプリ「LINE(ライン)」を使用しての発表から...。
その物語とは、余命わずかと宣告された郵便配達員が、自分と同じ姿をした悪魔と「世界から何かを一つ消すことで、一日の命を得る」という取引をしながら、かつての恋人、親友、家族とのきずなを確かめていく姿を描いたもの。
瞬く間に好評となり、マガジンハウスより2012(平成24)年10月25日木曜日に、小説として発売されることになって、結果として発行部数70万部を突破。
以後、2013(平成25)年の本屋大賞にノミネートされたほか、2014(平成26)年にはNHKでラジオドラマ化。
感想としては、小説というよりも、漫画のようにテンポよく進み、割と早く読めてしまえるライトノベルと思ってもいいくらいの仕上がり。
想像力を存分に楽しめるのかなあ。
「世界から◯◯が消えたら...」と考えただけで面白く、そこから展開されるさまざまな物語は想像できなかった。
タイトルの「猫」が消えるとしたら、と考えてみて、どうなるのかと思って読むには、惹かれるものがあった。
ただ、いきなりの「まもなく僕は死にます」「僕の遺書」という暗い出だしに面食らってしまった。
その上で、生にしがみつくところからすべてのものに感謝と慈しみの心を持つまでを、ほんわかと温かみのある描写は、少しずつ心に浸透してゆくもの。
時は流れて、永井聡監督作品として映画が公開されることとが決定。
佐藤健と宮﨑あおいの初共演作品として...。
佐藤健演じるは、主人公の郵便配達員の「僕」と「自分と同じ姿をした悪魔」の二役。
二役という挑戦のしがいのある大役に、強く興味を引かれたとのこと。
台本には号泣し、精一杯演じたいという意気込み。
宮﨑あおい演じるは、僕の初恋の相手の「彼女」。
かねてから好きな小説ゆえに、参加が嬉しいとのことで...。
ほかには、濱田岳が、佐藤健演じる僕の親友・ツタヤとして出演するのも、楽しみの一つ。
佐藤健曰く、永井聡監督がオシャレな方ゆえにオシャレな映画になるとのこと。
その永井監督とは、『サントリーBOSS ゼロの頂点』などのCMを監督し、国内外で数々の広告賞を受賞した勢いを駆って、今年2014(平成26)年には『ジャッジ!』で長編映画監督デビューを果たした気鋭。
脚本は、特にNHK連続テレビ小説では、あの2001(平成13)年4月より放送の『ちゅらさん』や2011(平成23)年4月より放送の『おひさま』を手掛けた岡田惠和。
音楽は、Mr. Childrenのプロデューサーとして知られる小林武史。
永井監督曰く「生きるというテーマを、夢と現実を織り交ぜて描いた新しい形のファンタジー作品」...。
撮影は、2014(平成26)10月から11月にかけて北海道やアルゼンチンなどでロケを行う予定とのこと。
かなりの幻想的な彩りの濃い作品になりそうな予感が...。
2015(平成27)年春に完成予定。
そして、翌年2016(平成28)年5月14日土曜日に、公開になる模様。
かなりのファンタジーとしての仕上がりになるんだろうなあ。
相変わらず気が早すぎるけど、公開が楽しみになってきた。
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