家入レオ LEO a boy DVD Blu-ray
あの2012(平成24)年2月15日水曜日、現役高校2年生だった17歳当時、衝撃のシングル「サブリナ」でメジャーデビューして以来、7枚のシングルと2枚のアルバムの発表、3回の全国ツアー敢行、まさに快進撃といったところで...。
前年2014(平成26)年12月13日土曜日には、いよいよ20歳に...。
たしかに、これまでを振り返ってみれば、「サブリナ」同様に、当時17歳の2012(平成24)年10月24日水曜日発売早々、大ヒットを記録したデビューアルバム『LEO』は、行き場のない葛藤と爆発、嘘偽りのない私小説そのものだった。
幼少期の家庭の事情ゆえに、両親と離れて親戚の家を転々としていた時期特有の寂しさや悲しさに覆われていたということなのかなあ、どうしても打ち克ってやりたい気持ちでいっぱいだったのかもしれない。
疾走するかのような楽曲も、自身を奮い立たせて勇気づける意味合いから、素晴らしさを実感するものの、そればかりでは、いつの日か完全燃焼して動けなくなってしまうのではないのか、と漫然とした不安も少々実感させられるもので...。
いずれにせよ結果としては、大ヒットのおかげで、家入レオ自身、初めて安心できたことで、守りたいものもでき始めた、ということかもしれないや。
現に、それから1年4ヶ月後となる2014(平成26)年2月19日水曜日発売のセカンドアルバム『a boy』には、ゆったりとくつろぎながら、心地良く聴ける楽曲が半分以上を占めていた。
未だにライブに足を運べないのは心残りだけど、食事の合い間に細切れでもいいから、2013(平成25)年3月27日水曜日『LEO ~1st Live Tour~』と2014(平成26)年7月30日水曜日『a boy ~3rd Live Tour~』、それぞれのDVD/Blu-ray、じっくりと見届けたくなった。
これからライブを体感できた場合に備えて...。
1994(平成6)12月13日生まれの、福岡県出身か...。
福岡県と言えば、あの1970年代初頭、ライブ喫茶「照和」で、チューリップ、甲斐バンド、海援隊、長渕剛、THE MODS、THE ROCKERS、ARB、SENA & THE ROCKETS、などが磨きをかけて巣立ったように、世界のビートルズが巣立ったイギリスの港町リヴァプールにあやかりたい思い入れの強い土地柄もあるのかなあ。
とにかく、自分から運命を切り拓いてゆくのは凄まじいや。
「小さいころから、他の人が気にしないところまで感じてしまう子ども」であったと、後年に当時を振り返ったように、初めて詞を書いたのは5歳の時。
現に、2012(平成24)年9月12日水曜日発売の3枚目のシングルの表題曲「Bless You」の歌詞にある"愛なんていつも残酷で もう祈る価値ないよ"というフレーズ、幼少時代から自分を落ち着かせるために唱えていた呪文だったとは...。
影響を受けたアーティストは、尾崎豊、YUI、平井堅、アヴリル・ラヴィーンとのこと。
無宗教であるものの、カトリック系の幼稚園と中学・高校に通っていたことが、大きく好作用していたのかなあ。 幼少よりピアノを習い始めて、小学校時代は合唱部に所属するなど、音楽に親しむ環境に育つようになって、歌手を志す決意を固めたのは、女子中学に通う13歳の時、尾崎豊の1984(昭和59)年のデビュー曲「15の夜」を聴いてから。
勢いのまま、シンガーソングライターのYUIや絢香を輩出した音楽プロデューサー・西尾芳彦主宰の「音楽塾ヴォイス」の門を叩き、磨き上げた暁に、勘当状態で単身上京。
2011(平成23)年の春、16歳と数ヶ月後のこの時...。
孤高ゆえ向かい風は寒かっただろうけど、夢と希望は誰にも負けなかったんだろうなあ。
以後、都内の高校へ通うかたわら、楽曲制作やライブ活動を行って、あの衝撃のメジャーデビューへ...。
家入レオ...。
"レオ"はもちろん芸名。
由来は、映画『レオン』からであること、現在の事務所の社長から目が"ライオン"に似ていると言われること、手塚治虫原作のアニメ『ジャングル大帝』の"レオ"もかかっていることから。
遠い将来、アルバムの作風の変化はあるだろうけど、"レオ"に秘められた心はそのままのはず。
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