土屋太鳳 かわいい まれ
初めて知らせを耳にした本人にすれば、前回出演当時の2014(平成26)年放送のNHK朝ドラ『花子とアン』でいう「てっ!」という気持ちそのものだったかもしれないや。
2015(平成27)年3月30日月曜日より放送開始のNHK朝ドラ『まれ』のヒロイン・津村希(つむら まれ)に起用か...。
2,020人の中からのオーディションによる選出とのこと。
土屋太鳳のNHK朝ドラ出演は、先の『花子とアン』のほか、2011(平成23)年前期放送の『おひさま』の出演もあって、これで3回目。
しかも、ヒロインという大役。
もちろん、「これまで地道にこつこつやってきて、やっとヒロインの役をもらえた」との喜びいっぱいなんだろうなあ。
この段階を踏んでの飛躍を振り返ってみれば、もしかしたら、1979(昭和54)年前期放送の『マー姉ちゃん』での次女役から1983(昭和58)年放送の『おしん』のヒロインに上り詰めた田中裕子の再来とでも???
しかも、その田中裕子は、希の祖母代わりの桶作文として、陰ながら見守って後押しする役どころ。
心の交流が気になるところ。
土屋太鳳か...。
初めて観たのは5年前のこと...。
それは、2010(平成22)年1月3日日曜日放送のNHK大河ドラマ『龍馬伝』第1回、主人公・坂本龍馬(福山雅治)の姉・乙女(寺島しのぶ)の幼少時代を演じたことから...。
幼少での泣き虫だった龍馬(濱田龍臣)を叱咤して稽古をつける姿、とても強く焼き付いてしまった。
余談ながら、濱田龍臣とは今でも親交があり、「本当の弟のように可愛い」とのこと。
あの頃から歳月が流れて、これだけ大人びてしまうとは、本当に驚き。
芸能界入りのきっかけは、2005(平成17)年、角川映画、ソニーミュージック、Yahoo! JAPANが合同で実施したスーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックスにて、応募総数37,789人の中から当時最年少で審査員特別賞を受賞してから。
特に、2005(平成17)年12月4日開催の公開ファイナル審査では「どうか私を映画の世界に入れてください。」とアピールしたことが、大きかったらしく...。
それから2年後の2007(平成19)年12月、映画界デビューを果たした『トウキョウソナタ』[同作品の公開は2008(平成20)年9月より]の撮影現場では、共演者である香川照之・津田寛治と交流。
彼らの仕事ぶりを目の当たりにしたことで、女優への決意を強めていったという。
驚いたことに、土屋太鳳(つちや たお)は本名。
胎児の性別を教えない産院で生まれたために、名前を決めるのに困った母親が、
「生まれたばかりの裸の赤ん坊が雲の上で寺子屋のような低い長机に正座し、細長い紙に筆で『二月三日生まれ 女 太凰』と書いていた」
という内容の予知夢を見たことからの由来。
予定日は先だったものの、夢見どおり2月3日朝に突然女児が誕生。
「女の子なのに『太』という字を名前につけていいのか?」と家族が「太」の字を中国の辞書で検索したところ「女性の尊称(西太后等)にも使う」とあったことから、女児に使ってもよいだろうとの結論。
しかし当時「凰」は人名漢字になっておらず、「雄」という意味の反面、形と意味が似ている「鳳」を使い「太鳳=たお」との命名へ。
尊敬する人は家族。 兄弟は、3歳上の姉と1歳下の弟。
高校は女子校に入学。
理由は、「私は、お仕事がちゃんと出来るようになるまでは修行中だから、お芝居の中の役としてしか恋愛しない、と決めてる」との回答から。
憧れの人物には、自分の声を持っているからとの理由で、ENYA、中島美嘉、柴咲コウ、CHARA。
他には、トム・クルーズ、ジョニー・デップ、香川照之、蒼井優。
座右の銘は「自分を信じる」「感謝」「ごはんをよく噛む」。
2011(平成23)年4月下旬より放送のテレビ東京の学園ドラマ『鈴木先生』への出演の際には、「LAST ONE STANDING」「感謝と初心を忘れない」も加わったという。
そして、2015(平成27)年春...。
NHK朝ドラ『まれ』の舞台は、石川県の能登地方と神奈川県横浜市。
夢ばかり語る父・徹(大泉洋)への失望から、一度は堅実な公務員の道を選んだ希が、夢を持った人々とのふれあいの中で、本当の自分の夢を思い出し、世界一のパティシエを目指すことになる成長物語を魅せてくれることに。
NHK朝ドラヒロインとして、どのように魅せることになるのだろうか?
パティシエと言えば、2013(平成25)年4月下旬より放送のNHK BSプレミアム『真夜中のパン屋さん』を、つい連想。
この時演じた篠崎希実は、生後間もない置き去り以来のたらい回しゆえに、いつも何かに腹を立てている女子高生2年生で、舞台となる「ブランジェリークレバヤシ」では、帳簿付けと自転車でのパンの宅配を担当。
まさに影と棘のある役どころで...。
あの放送終了から1年9ヶ月後には、とうとうNHK朝ドラヒロイン...。将来の成長と飛躍と大成が、まさに楽しみだ。
2011(平成23)年10月13日木曜日発売の初写真集『つぼみ1 土屋太鳳』(マガジンハウス)にも、改めて目を通してみようかなあ。
しっかりと見届けられるためにも...。
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