伝え方が9割 内容
としましては、題名を見ただけで、それにふさわしい内容なのかなと想像してしまって、お恥ずかしながらついつい衝動買い。
佐々木圭一著作・ダイヤモンド社発行の『伝え方が9割』と『伝え方が9割 2』。
一通り目を通したところ、案の定、目から鱗、といったところ。
2013(平成25)年3月1日金曜日発売の第1弾は、実際の家庭生活や会社生活ではもちろん、かねてからNHK大河ドラマを夢中で観ていることもあるので、"伝え方が9割"によって、時代における一大事での命運が左右されることになってしまう、ということもありなのか? みたいな気持ち。
肝心の内容は、1997(平成9)年の入社以来、博報堂のコピーライターとして磨きをかけてきた佐々木圭一氏のことだけあって、膨大な時間を費やしての試行錯誤で導き出した方法論が中心。
そのふさわしいとされる方法論というものは、遠い昔だろうが、現代であろうが、変わりはないもの。
現代ならば、読み通して想像を膨らませつつも、自身の頭脳を駆使して、実践に移すことが、いかに大切なことか。
言葉遣いの技術のみならず、心を掴む技術を向上させることが、人生における勝負の決め所。
それゆえか、実例付きによる説明はありがたかったなあ。
自身の頭脳と膨大な情報を駆使しての企業間の生存競争の激しい現代と同じように、かの戦国時代や江戸時代末期も同じような状況として連想させられがちになりそうだけど...。
室内のコンピューターと野外の仕事現場が拮抗する形で、人生における勝負の決め所になりがち(?)な現代と違って、戦国時代と江戸時代末期の場合は、野外の仕事現場が大きく占めるものなんだろうな。
野外での"目学問"と"耳学問"の比重の大きさと並行しての経験が、人生における勝負の決め所の達成につながり、成長してゆくものとして...。
第1弾発売から2年近くの歳月が流れて...。
4月24日金曜日、第2弾が発売。
全体を通して、第1弾より第2弾の方が実用的ということかなあ。第1弾の復習もしつつ、実践例をいくつか掲載しているので、より理解が深まってゆくのは、本当にありがたいや。
新しい技術も追加されていること、ハサミで切り離せる名刺サイズの「超携帯版 伝え方が9割」が付録として付いているのも嬉しかったんだろうなあ。
必要なときにサっと取り出せるし...。
いずれにせよ、いわゆる多くのセミナー受講者に大好評だったワークショップの"実況中継"という講義形式は、解かりやすいもの。
それでも「基本的な伝え方の技術」である以上、何度も読み返しては実践する、そんな活用法がいいかなあ。
小中高生、大学生、社会人、子育て中の人のために、長き将来にわたって重宝されてゆくことを祈って...。
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