西原理恵子と枝元なほみのおかん飯 毎日新聞社 感想
前年2014(平成26)年12月12日金曜日の発売日当日に購入して早々、いろいろと試してみて...。
なかなか面白いや。
毎日新聞にて、この時より1年前から始まったサイバラこと西原理恵子氏執筆の「おんなのしんぶん」の人気連載の単行本化。
すなわち、西原氏の漫画家生活30年での初の料理本として、ベテラン料理家・エダモンこと枝元なほみ氏とのコラボレーション企画。
あの『NHKきょうの料理』での枝元氏の料理といえば、失礼ながらあまり表面はよろしくないものが際立つものの、満腹になるまで食べたくなるものばかり....。
現に、まさに「おなかいっぱい」に特化した料理が大部分を占めていて、すべて西原氏の故郷・高知県でよく使用されている、ニンニクを活かした料理が際立っていたからか、美味以外の言葉が見当たらない。
その2人が作り食した料理のレシピは、合計37点が収録。
[ROUND1]『反抗期いがいが男子やダイエット女子も納得 家族の胃袋わしづかみ編』
(「フライパンカレー」「たっぷりモヤシのタコ焼きそば」「モヤシの豚こまバーグ」「タコとジャガイモのアイオリソース炒め」ほか)
[ROUND2]『なんだかんだいっても白米至上主義! 白米も酒もすすむ最強おかず編』
(「鶏のスパイシーグリル」「なんちゃってX.O.醬」「セビーチェ」「ゴーヤのフリット」ほか)
[ROUND3]『そもそもの目的はダイエットしたい編』
(「あっさりポテトサラダ」「おから衣のラムカツ」「具だくさんのスープとゆで豚」「グルテンミートのからあげ」「ミョウガうどん」ほか)
特に、もやし入りのハンバーグが一番簡単でおいしかったなあ。
いずれにせよ、漫画と2人の会話による紹介を通して、楽で美味しく少しダイエットにもなる、お母さんが家族のために作る料理を提案する構成は、ありがたかった。
そして、レシピのページの合間、御二方の対談は、まさに爆笑もの。
さすがに西原理恵子のこと、新聞にはとても載せられないくらいの暴言妄言ありながらも、的を付いていて、やがて愛のあるものとして少しずつ実感できる作風、なかなか忘れられそうにないや。
エダモンファンからすれば、サイバラこと西原理恵子執筆の『毎日かあさん』初見ということもあって、楽しめる構成かなあ。
「食べたい。痩せたい。愛されたい。」か...。
"かあさん"のみならず、日々磨きをかけたいすべての人たちにオススメの一つ、といってもいい。
将来、家族としての必需品となる時が来るかもしれないや。
PR