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カテゴリ:有村架純 ビリギャル 坪田信貴 情熱大陸

有村架純 ビリギャル 坪田信貴 情熱大陸のカテゴリ記事一覧。暗闇に覆われても、自ら探り当てて、野へ山へ海へ、そして遥か彼方へ、思いっきり飛び出して、あらゆるものに触れたい。 そんな想いを綴っています。
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2024-05-19

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有村架純 ビリギャル 坪田信貴 情熱大陸

公開は、この年の2015(平成27)年5月下旬か...。


"金髪ギャル"姿が公開された女優・有村架純主演の映画『ビリギャル 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』、新たなる側面を垣間見ることになりそうでな予感が...。

演じるは、ユニークな進学塾教師との出会いから"慶應義塾大学現役合格"という無謀ともいえる目標に挑戦することになる、成績学年ビリの金髪ギャル・工藤さやか。


これまでは清純派としてのイメージが強かった有村架純が、本作では膝上約20cmの超ミニスカートに身を包み、目にはくっきりとしたアイラインとつけまつげ、指先には派手なネイルを施した"金髪ギャル"姿を披露。

ネット上では「素材が良いとどんな格好をしても可愛いんだなと再認識」「金髪も案外似合ってる」と好意的な意見が多く寄せられて...。

しかし、その一方では「何やってもかわいいとは思うけどギャルっぽくない」「上品すぎる」といったコメントも見受けられるなど、全体的な反応は賛否両論、といったところ。

これは、なかなかの観応えありそうかなあ。



(かなり長くなってしまいますけど、悪しからず)


さかのぼること約4ヶ月前のこと...。


そもそもの始まりは、前年2014(平成26)年9月下旬放送のMBSドキュメンタリー番組『情熱大陸』に出演した、株式会社青藍義塾(せいらん・ぎじゅく)代表取締役塾長・坪田信貴を知ってから。

あの前々年2013(平成25)年12月下旬に発売した『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)の著者。


著者の名前を初めて知ったのは、この時から数週間ほど前に、子どものお受験を気に掛ける友人から聞かされて以来。

その友人曰く、坪田先生は幼少より幼稚園の園長を務めていた母の園児たちとの関わりを見ながら育ったという。

大学で心理学の面白さに触発されて、アメリカ留学も果たし、予備校講師のアルバイトで心理学を活用した指導方法で受講生と相対したところ、偏差値が上昇。

現在の塾を立ち上げたのは、この本の出版から約8年前のこと...。


そして、本放送より前週9月中旬放送後の予告で、思いもかけず目にするなり、かの著書の購入を決意。

書店で目にした当初、表紙やタイトルからは、よくあるタイプのハウトゥー本の類かと一瞬想像してしまったものの、思い切って購入。

あえて、体験談の一つとして読む心積もりで...。


思ったより早く読み終えたなあ。



率直な感想としては、主人公さやかちゃんのおバカエピソードばかりが強調され、彼女自身の努力や葛藤を軽く流している印象が強かった。

特に、さやかちゃんのダメなところをグダグダとこと細かく執拗に書くかのような指摘、どこまでが許容範囲なんだろうかというのが、何気に気になってしまって...。

さやかちゃんの場合は、そうまでしてあぶり出さなければ、自覚できないのか? という点で。

しかも、慶応合格が目的となってしまい、大学で何を学ぶのか? という視点があいまいなまま。

受験した学部も一貫性を実感しづらいのが難点、といったところかなあ。


それでも、読み進めていくと、坪田先生やああちゃん(主人公・さやかちゃんの母)のさやかちゃんに対する接し方が...。

勉強の楽しさを教え、夢を抱かせ、常識にとらわれない指導法を確立されている坪田先生。

世間体を気にせず娘のことを全面的に信頼するああちゃんの言動。

プライドも恥も捨て、素直に目標に向かって頑張るさやかちゃんの行動。

「人生なんて、自分次第でいかようにも変えられる」というさやかちゃんの言葉のように、心にとても響いて前向きになれるものがあったかな。


やはり心理学の効用に関しては、否応なく考えさせられてしまうもの。


いずれにせよ、リーダーシップに関しては半信半疑なものの、子育ての本質を突いていると実感。

言動はともかくとして、坪田先生やああちゃんのような大人が増えれば、きっと世界は明るくなれるし、幸せになれるのかもしれないや。



そして、同年9月下旬での本放送...。

もちろん録画の上、改めて目を通せば、良き参考資料が一つ増えそうだ。


生徒を信じることにより、生徒からの信頼を得てゆく。受験のプロとしてよりも、教育者としての姿が...。



余談ながら、同年7月頃に発売された、現役東大生による東京大学情報本である『U(あなた)とT(東大)を結ぶ本 Next to UTokyo』(東京大学新聞社)も購入して、併せて目を通してみるのも、物の見方が幅広くなるきっかけを与えてくれそう。


確かに、これまでを振り返れば、受験戦争の煽りによる"詰め込み教育"、それ一辺倒後の弊害を解消するための"ゆとり教育"、さらのその弊害による"学力低下問題"、その一連の流れを克服させるために、一体何が必要なのかを、否応なく考えさせられてしまって...。

それゆえに、世の中にはダメな指導者がたくさんいて、そのせいでたくさんの可能性が失われているのではないか、といった一瞬"魔が差す"かのような、やるせない気持ちにさせられることにもあって...。


しかし、だからと言って、可能性を否定するかのように悶々としていても、どうにもならないもの。

肝心要は受験生自身の意志と目標。 すなわち、大学合格後の学習であること、大学卒業後の就職でいかに能力を活用させるかということ、それぞれを前提にして、ことにあたることが大切。

素直さとか、信じこめる感受性とか、逆に怖いと思うことも多いけど、何かをやりきるには重要なんだなぁと思った。



肝心の映画でのほかの出演者は、さやかを教え導く塾講師・坪田に伊藤淳史、さやかの担任教師に安田顕、さやかの友人らしき人物・森玲司に野村周平、さやかの母に吉田羊、さやかの父に田中哲司、といった注目すべき演技派ぞろい。


有村架純本人の意気込みとして

「主人公のさやかちゃんというキャラクターは本当に応援してあげたくなるし、わたしも大好きな女の子です。その金髪、ギャルメイクのさやかちゃんが、受験に向き合う気持ちとともに、外見も変化していくというところも楽しく見ていただければ」

楽しみだけど、あまりにもハマリすぎてしまったら、どうしようかなあ。


観終わってしばらく、素顔の有村架純の本来の姿を振り返るためにも、改めて鑑賞しようかなあ。

2012(平成24)年11月下旬発売のDVD/Blu-ray『熱量』(リバプール)と、2013(平成25)年11月7日水曜日発売の『有村架純 1st 写真集 深呼吸 -Shin Kokyu-』(集英社)に魅せられてしまう初々しさを...。



最後に...。


もしも、本公開からしばらくして、坪田先生とさやかちゃんとともに3人揃っての『情熱大陸』出演となったら...。


願いが叶うならば、多くの受験生の励みになるような見せ方であってほしいなあ。
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